
演奏するといびき改善!?「ディジュリドゥ」という楽器【イグ・ノーベル賞を受賞】
いびき対策
「ディジュリドゥ」という楽器をご存知ですか?あまり知名度はない楽器だと思われますが、ディジュリドゥはオーストラリアの先住民の楽器です。
この楽器を使用することで、いびきなどの睡眠障害が軽減されたというユニークな研究結果があります。今回は、未知の楽器であるディジュリドゥといびきの関係性について詳しく説明します。
目次
ディジュリドゥとは?

オーストラリアの先住民族であるアボリジニによって使用されていた楽器であり、世界最古の管楽器であるといわれています。シロアリに食べられて筒状になったユーカリの木からできています。
太さや長さなどは様々です。80cmほどの長さのものから2mの長さを超えるものも存在します。
現在では、原材料がアクリル樹脂や強化プラスチックなどで制作しているものも販売されています。
演奏方法は、管の一端に口を当て、唇を振動させて演奏します。その際、口や筒の中に共鳴させることによって音が発生します。この時、循環呼吸法と呼ばれる呼吸法で演奏を行います。
循環呼吸法とは、鼻から息を吸っている最中に口に溜めた息を吐き出すことによって、理論的にはずっと一定の息を吐き続けられるという方法です。
イグ・ノーベル賞を受賞!ディジュリドゥと睡眠障害の研究

2019年9月に開催されたイグ・ノーベル賞の授賞式で、スイスのチューリッヒ大学のミロ・プハン博士が表彰を受けました。イグ・ノーベル賞とは、人を笑わせたり、考えさせたりするような、ユニークな研究に送られる賞です。
このプハン博士によって研究された内容というのが、「ディジュリドゥを定期的に演奏することによる、中等度の睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)を患っている患者への影響」です。
プハン博士は、SASやいびきの悩みを抱える被験者25人に、4ヶ月間ディジュリドゥを吹いてもらう実験を行いました。その結果、日常的にディジュリドゥを演奏すると、中等度のSASの人々が日中催す眠気や、睡眠時のいびきを軽減できることを発見したのです。
実験を行った経緯は、プハン博士がディジュリドゥを習っている生徒の間で、いびきや日中の眠気が軽減したという話を聞いたためであるといわれています。
具体的には、1日25分のディジュリドゥの練習を週6回行い、4か月後にAHIの計測が行われました。AHIとは1時間当たりの無呼吸回数を意味する「無呼吸指数」を意味します。よってこの数値が高ければ高いほど、SASの症状が重いといえます。
計測した結果、被験者達のAHIの低下が確認できたのとのことです。
なぜディジュリドゥ演奏でいびきが軽減したのか?

SASは主に上気道が閉塞し、呼吸が止まることで発生します。
上気道が閉塞してしまう理由は様々です。しかし多くの場合、喉の筋力が衰えることにより閉塞することが多くなっています。
ディジュリドゥは先程述べた通り、「循環呼吸法」という方法で演奏を行います。循環呼吸という普段の呼吸とは異なる動きを行うことにより、喉の奥に緊張を与え続けて喉の筋肉を発達させることができたため、SAS症状が軽減したと考えられています。
SAS軽減以外にも健康効果あり

ディジュリドゥの効果は、睡眠障害の軽減だけではありません。身体にも健康的な影響を与えることが研究で確認されています。
例えば、一般社団法人ディジュリドゥ健康法普及協会の小島氏により、ディジュリドゥを吹くと脳幹にまで振動が届くため、脳幹が活性化され身体の調子がよくなることが判明したと報告されています。[注1]
また、2019年の川崎医科大学の研究結果によって、効果に個人差はあるものの、気分好転・ストレス解消・自律神経バランスの調整に高い効果があることが発表されています。[注1]
したがって、ディジュリドゥには睡眠障害の軽減だけではなく、身体の調子を整える効果があるため、健康に繋がる楽器といえるでしょう。
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まとめ
今回は、ディジュリドゥという珍しい楽器といびきの関係性について説明しました。SASでお悩みの方は、ディジュリドゥを吹くことでいびき改善ができるかもしれません。一度挑戦してみてもよいでしょう。
身近な楽器ではないため参入障壁が高いと思うかもしません。いずれにせよ喉の筋肉を強くすることがSAS改善のために大切です。「口回りの筋肉を鍛える」という目標を持ち続けるようにしましょう。
出典
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