ただのいびきじゃなかった!いびきに隠れた健康リスクを見逃さないで!

いびき対策

最近の調査では、夫婦が別々に寝ている理由1位が「いびき」の原因と知っていますか。5人に1人の夫婦達がいびきで離婚を考えたという調査結果が明らかになっています。いびき=「騒音問題」と関連づける方が多いと思われます。しかし、いびきをなるべくかかないよう放置したりしていないでしょうか。

実は、いびきが原因で様々な恐ろしい病気を引き起こす可能性があります。「いびき」自分では気が付くことができないのが、とても難しい問題です。「いびき」は、体内の隠れた病が潜んでいる可能性も少なくありません。ここではいびきに関連する病気をいくつかご紹介します。

①脳卒中の疑い

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血はまとめて「脳血菅障害」「脳卒中」といわれています。

脳に栄養と酸素が十分に行き渡らなくなり、動脈が詰まって破裂する脳の障害です。

睡眠中に慢性的ないびきの方は、症状によっては危険な状態の可能性があります。

異常な爆音で、いびきをかいた後に突然呼吸が止まる方は、要注意です。睡眠時に脳血障害などを発症すると、舌の舌根という部分が落ちて気道が塞がってしまうことがあります。

舌根が落ちることで、空気の通り道を塞いでしまい、結果「いびき」が発生します。

慢性的ないびきの方は、体内に酸素が送ることが困難になります。睡眠が浅くなることから、舌根を無意識に持ち上げようとします。そのため、体に負担がかかり脳の疾患に繋がりやすくなります。

もし、パートナーのいびきが突然止まった時は、意識があるか確認してください。意識反応がない場合には、脳血菅障害が原因によって意識不明の可能性が非常に高いと考えられますので、すぐに救急車を呼んでください。

②いびきが教えてくれるかも!!甲状腺機能の低下

女性の方が多く、甲状腺機能低下で甲状腺のホルモン減少により引き起こされる病です。更年期障害と誤診される方もいるようです。

甲状腺機能低下の症状は、疲労しやすくなったり、倦怠感を覚えたりします。中には、昼間にも関わらず常に眠気を感じることも多いです。身体に見られる変化は、抜け毛が多くなり甲状腺が腫れることが確認されています。冷え性にもなり、動く度に苦痛になるのが甲状腺機能低下のサインなのです。

甲状腺機能低下で、甲状腺ホルモンが少なくなり睡眠時無呼吸が発生しやすくなります。これは睡眠時に、上気道の筋肉が緩んで緊張状態がなくなり、咽喉の幅が狭まって舌が大きくなるからです。いびきは、ほとんどの方が自覚症状がありません。自分のいびきに気づかないことがほとんどです。

甲状腺機能低下を早く気づくことができれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に早期発見に繋がりますので、少しでも気になる症状がある方は医療機関で受診するようにしましょう。

③いびきを放置していると”寿命が、短くなる”怖い糖尿病のリスクも

パートナーからの「いびき問題」は悩まされ、ストレスが溜まっていく一方です。

いびき行為をしている本人にも、実は多大なストレスがかかります。思っている以上に、体力の消耗が非常に激しくなります。ストレスと体力消耗により、睡眠中でも血圧が上昇してしまいます。これによって、人間はストレスをなくそうとする信号が脳から送られて、ステロイドホルモンの分泌を促進させます。ステロイドホルモンが過剰に分泌されると、血糖値が上昇してしまうので、結果として糖尿病という恐ろしい病のリスクを高めてしまいます

上記のから分かる通り、いびきは生活習慣病とも密接な関係を持っています。

平均睡眠時間をえているはずなのに、翌日は眠気が襲う、疲れが取れないなどはいびきが原因なので、いびきはなるべく放置せずに、医療機関などで適切な処置を受けてください。

④鼻の形や鼻の病気が原因のいびき

また、いびきは「鼻の病気」とも関連性が高く、鼻の病気でもいびきが発生することもあります。

見た目では分かりにくいですが、鼻の真ん中の仕切りになっている部分が曲がっていることを「鼻中隔湾曲症」といいます。鼻の仕切りが曲がっている方は、慢性的に鼻血を繰り返している、鼻がつまる、嗅覚が分からなくなることもあります。

鼻中隔湾曲症の方は、アレルギー性鼻炎の症状も悪化する傾向があるために、いびきを引き起こしてしまいます。

他にも鼻たけ、蓄膿なども原因となります。

喉の関係性もあり扁桃腺の腫れなどアデノイドの関連性もあります。

放置しておくと無呼吸症候群になりかねます。鼻や喉の調子が悪い時には耳鼻咽喉科への受診を早めに行くようにしてください。

まとめ

いびきの中でも無呼吸症候群いびきの場合は、軽度の認知症を発症するタイミングが13年早くなりアルツハイマー型の認知症は平均より5年早まると、2015年アメリカのニューヨーク大学で研究結果が発表されていました。

いびきは、甘く見てはいけません。

ここでは無呼吸症候群以外でのいびきにまつわる病気をご紹介しましたが、円満な生活のためにもパートナーにいびきについて指摘されたときは、素直に受け入れて医療機関に受診をされてください。

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