「鼻にチューブを挿入」でいびき軽減!?「ナステント」について徹底解説

いびき治療

皆さんは「ナステント」を聞いたことがありますか?いびき軽減の方法の一つとして、現在注目されています。

どのようなものか簡単に説明すると、「鼻の穴に柔らかいチューブ(ナステント)をいれることにより、睡眠時の呼吸を確保することができる」というものです。

鼻の穴にチューブを入れるだけで、いびきが軽減することが可能になります。

「入手方法は?」「ナステントの装着方法は?」など、ナステントにご興味がある方は、是非最後までこの記事を読んでみてください。

ナステントとは?

ナステントとは、緊急救命時の気道確保の方法を応用したものです。鼻の穴に柔らかいチューブを入れることで、睡眠時の気道を確保できるように設計された一般医療機器です。鼻の穴からナステントを挿入していき、チューブの先端を口蓋垂(のどちんこ付近)に到達させます。

いびきの原因の3分の2は、上気道の狭窄や閉塞とされています。この狭くなった部分に空気が通過しようとすると、空気抵抗が大きくなります。これにより、粘膜が振動していびきが発生するといった仕組みになります。

口蓋垂までナステントが到達していることで、ナステントと上気道の間に隙間が生まれ、空気の通り道が確保できるため、いびきの振動音を低減することができます。

ナステントの構造について詳しく説明!

ナステントは、鼻の穴から口蓋垂までの距離や形状を計算し、チューブが湾曲した形をしています。またチューブにはジェルが塗布されており、スムーズに挿入できるよう設計されています。チューブを挿入する方と反対側にはノーズクリッパーがついています。ノーズクリッパーは鼻柱に挟み込むもので、ナステントを鼻から外れないよう固定する役割があります。

また付属品として、専用アタッチメントもあります。ナステントはノーズクリッパーで鼻柱をしっかり挟み込み、外れないように設計されています。しかし万が一、ナステントが鼻柱から外れた場合でも、体内に落ち込むことを防止できるように専用のアタッチメントが付属しています。専用アタッチメントは伸縮性ある紐でできており、ノーズクリッパーをかけるための調整具がついています。

ナステントの商品ラインナップ

ナステントは120mm・125mm・130mm・135mm・140mm・145mmまで6種類の長さが用意されています。また鼻の左穴用・右穴用、そして硬さもハードかソフトかを選ぶことができます。合計すると「24種類」の商品ラインナップが存在します。

このような多数のラインナップがある理由は、人によって鼻孔から口蓋垂までの距離が異なり、個人に適したナステントを使用できるようにするためです。

ナステントの品質

ナステントは、1回使い捨ての商品です。したがってメンテナンスの必要がなく、常に清潔に使用することができます。一般医療機器として認められ、安全に開発・製造されているとともに、高圧蒸気で滅菌も行われている商品です。

ナステントの装着方法

はじめに手を石鹸できれいに洗い、清潔な手で装着できるようにします。

次に、パッケージを開封しナステントを取り出します。ノーズクリッパーには、あらかじめ専用アタッチメントを取り付けておきましょう。そしてナステントのジェルが塗られた方から、鼻にゆっくり挿入します。挿入後、ノーズクリッパーを鼻柱に挟み込みます。最後に専用アタッチメントの長さを調節し、首にかけておいて、装着完了です。

装着後は睡眠となります。起床後は、ゆっくりナステントを抜き出し廃棄してください。

ナステントの購入方法

ナステントの購入方法は二つあります。

WEB上で購入

ナステントの公式サイトにて、質問票に答えて処方指示書を受け取ります。処方指示書を受け取った後、ネットで商品を選択し、ナステントが届くのを待ちます。

お医者さんに相談して購入

ナステントを取り扱っている医療機関に赴きます。この方法の場合、診察料等の別途費用がかかる可能性があります。医療機関では医師の判断のもと、ナステントのフィッティングが行われ、適切な長さを診断してもらいます。そして処方指示書を発行してもらい、そのまま店頭で購入するか、指示書をもとにWEBサイトで注文するかを行い、ナステントを購入します。

CPAPとナステントの比較

睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療方法として、「CPAP」という方法があります。これは鼻にマスクを装着し、継続的に気道に空気を入れ続けることで、無呼吸状態を防ぐ治療方法です。

しかし「マスクがわずらわしい」「装置が大きい」「電源が必要」といった意見が存在します。

一方でナステントは、一本あたり約7gと軽量な作りをしています。出張時や旅行時にも持ち運びやすい手軽さがあると考えられます。旅行先で友人にいびきで迷惑をかけないか心配な方などには、心強いグッズとなるでしょう。

またCPAPと違い、ナステントは電源が必要ありません。近年問題となっているブラックアウト(停電)時にも使用ができるため、万が一の場合にも安心です。

よって小さくて持ち運びやすく、電源も必要ない手軽さがありながら、症状を緩和できる医療機器のため、いびき治療の選択肢として考えられるようになっています。

まとめ

いびきを軽減するアイテム「ナステント」についてまとめると、以下のとおりです。

鼻の穴に柔らかいチューブを入れて、睡眠時の気道を確保できるよう設計された一般医療機器

長さや硬さなど一人一人に合わせてカスタマイズが可能

WEB上か、医療機関で購入可能

軽量なので持ち運びしやすく、電源も不要

いかがでしたでしょうか。

まずは気軽にいびき改善を目指したい方は、是非参考にしてみてください。

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